井上 乃里子
福岡県福岡市出身 。アリゾナ州立大学人文学部修士課程修了
帰国後、外資系企業、大手英会話スクールにて勤務。首都圏の学校を中心に、初心者から上級者まで、それぞれのレベルに合わせて、日常会話、ビジネス英語、TOEIC受験サポートのクラスを担当。明るい人柄で 英語を笑い楽しみながら学べる環境をつくることで、生徒の英語人生を続々と変えた経験を持つ。
現在は、外資系企業勤務時代の手ごわい交渉を乗り越えてきた経験を活かし、ビジネスマンを中心にグローバルに通用するビジネス英語を指導。外国人クライアントから信頼を得るためのビジネス英語や振る舞い、外国人と働くためのマネジメント研修などを担当。

英語との出会い
きっかけはセサミストリート
小さな頃からテレビでセサミストリートを見ていました。そのときはもちろん英語が分からず、ただビッグバードやクッキーモンスターが動いている様子を眺めていただけなのですが、「英語の世界」には興味を持っていました。
そんなある日、某英会話スクールの営業マンがやってきました。母はあまり乗り気ではなかったのですが、横に座ってきいていた私は「これはセサミストリートの言葉にちがいない!」と思い、母に言いました。「私、英語の勉強したい!」
世界の文化への興味
英語はツールにすぎない。自分の言いたいことを伝えてこその「言語」
小学校から英語をはじめた私は、欧米の文化にも興味をもちました。海外ドラマを見たり、洋楽を聞いたり。。。高校の頃は世界史も好きでした。そのうちに留学したいと思うようになりました。
大学では英米文化学科を専攻して、アメリカの思想や哲学、宗教の研究をし、その後、現地でその国の文化と最先端の研究を学ぶため、アリゾナの大学院に進学しました。
そこでの生活は刺激的でした。驚いたのは、他の学生や教授のアグレッシブなコミュニケーション能力!彼らの自己表現力には圧倒されました。毎回の授業で事前に課題文献を読み、それについての意見を発表すると、その後3時間、四方八方から飛び交う反対意見や質問を、どんどんさばいていかなければいけないのです。
世界で生きるには、言葉を覚えるだけでは通用しません。英語はツールにすぎず、自分の言いたいことを伝えてこその言語だと、そう思いました。
留学先での女の子との出会い
共感することの嬉しさ
ある日、学校の食堂で韓国人の男性に声をかけられました。彼は、一緒に旅をしていた女性がアリゾナの学校に通うための宿を探しているようで、どこかいい所を知らないかということでした。
男性は旅行のあと韓国に帰り、彼女は語学学校に通う予定になっていたのですが、話の流れで彼女の家が決まるまで、彼女を私の家に住まわせてあげることになり、束の間の共同生活がはじまりました。
彼女は引っ込み思案な子でしたが、そのうちに打ち解けて、家のこと、ボーイフレンドのこと、生活のこと、と色々話すなかで悩みも打ち明けてくれるようになりました。私はそれに共感し、彼女とはいい友達になりました。
日本ではよくあるガールズトークですが、これを外国の子と全て英語でやりとりしていたのです。英語はツールで自分の言いたいことを伝えてこその言語です。きちんと心から自分の気持ちが伝わることの嬉しさ、相手の喜び、悲しみや苦悩を共有できたことは、私にとって大きな経験でした。
英会話スクール講師、外資系企業
ビジネス英語と振る舞い方
帰国後、大手英会話学校に英会話講師として就職し、こどもから大人まで、幅広い年齢層の方々に英語を指導してきました。英語を笑い楽しみながら学べる環境づくりにとりくみました。
またその後、外資系企業に勤務し、手強い外国人クライアントを相手にいくつもの交渉を手がけてきました。このときに言語だけでなく、外国人クライアントを相手にする際の振る舞いやマナーの重要性を感じ、ビジネス英語のスキルを強化しました。